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現役テレビ局員の辛口R-1批評【オープニング~予選Aブロック】

どうも!マスゴミテレビ局員Tです!
今日は昨夜放送された「第18回R-1ぐらんぷり」について徹底レビューを行いたいと思います。

ネタの内容、得票、順位にも言及しますので、まだ結果を知りたくない方はこの先を観ないでください
結果だけを知りたい方は、ファイナルステージの記事をどうぞ。

現役テレビ局員の辛口R-1批評【ファイナルステージ】

どうも!マスゴミテレビ局員Tです! 「現役テレビ局員の辛口R-1批評」ファイナルステージを解説します。 (オープニング~予選Aブロックについてはこちら) (予選 ...

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最初に今大会をひと言で言うと、
「異例の空気の中、芸人はよく頑張った。ただスタッフふざけんな」
これにつきます。
私も漫才やコント番組をやってるので、怒りを覚える場面がありました。

また審査方法も大きく変わりました。
これが大会にどんな影響を与えたのか。

順を追って解説していきましょう。

■異例の空気で始まったR-1ぐらんぷり

開始すぐ不穏な空気が流れるオープニングでした。
MCは例年雨上がりさんですが、今年はもちろん宮迫さんがいません
蛍原さんと三田友梨佳アナの2人だけかと思いきや、

そこに去年チャンピオンの粗品が登場
個人的にこのチョイスは好きでした。
実際、新設されたTwitter投票や出場者リポートなど粗品は随所で活躍していたように思います。

そして、三田アナから神妙な面持ちで、新型コロナウイルスの影響で「無観客での実施」になる事が告げられます。
この説明と同時にカメラで撮られるガランとした客席
この無観客、もちろん番組の英断です。
ですが出場者は非常にやりにくかったでしょうし、なにより審査員が難しかったでしょう。

一般客の笑いがない分、評価軸は各審査員の中にしかありません
今のボケが「世間でウケるのか」「ウケてないのか」、一般客の笑いがあれば、笑いの大きさで評価できたりするのですが。
フロアではスタッフが一生懸命笑っていたと思います。
しかし、スタッフはプロです
芸人が「ここで笑って欲しい」と思う所で、合いの手のように笑いを入れるプロなのです。
それは審査員が審査するうえで何も参考になりません。

これは非常に難しい大会が始まったと感じました。

■緊張感のない審査員

今大会の審査員は、桂文枝・関根勤・久本雅美・陣内智則・友近・勝俣州和の6名。
やはりM-1に比べると非常に弱いように感じました。
文枝師匠はいますが、やはり松本人志・上沼恵美子の存在感は異常なんですね。

あと、こういう賞レースの大会、Tはある程度の緊張感が必要だと思っています。
たった数分間の出番に人生をかけて、絶対にスベれない緊張感のある戦場のような舞台で、すべてをはねのけて爆笑をかっさらう。
その姿に視聴者は笑うだけにとどまらず、尊敬して憧れて感動して涙するのです。

では誰がその空気を作るのか?
Tは「審査員にしかできない」と思っています。
上沼恵美子が「私は嫌いです」とマジカルラブリーにハッキリ言ったように。
松本人志がニューヨークに「ツッコミの人が笑いながら楽しんでる感じが、そんなに好きじゃない」と言ったように。

賞レースに限っては、「みんなで笑ってやろう」という空気は不必要です。
そういう意味でオープニングの審査員コメントは、大会開始前からぬるいと感じてしまうものでした。

前置きが長くなりました。
ではAブロックから観ていきましょう。

■Aブロック1人目 【メルヘン須長】

サスペンスドラマ「科捜研の女」に出演する沢口靖子のモノマネをしながらのフリップ芸。
SNS事件簿と題して、若い女性のSNSあるあるを斬っていくネタ。
結論から言うと、お遊戯会レベルです。
「沢口靖子のモノマネ」と「SNSあるある」が完全に分離していて、ネタになっていません。

ただ単に、まぁまぁ似ているモノマネ芸人が、関係のないフリップ芸をしてみただけ。
無観客でのトップバッターとしては頑張った印象ですが、素直になぜこのレベルで決勝ステージに残っているのかという印象でした。

■Aブロック2人目 【守谷日和」

警察に尋問されている男が自分のアリバイを一生懸命説明しますが、それが落語になってしまうネタ。
しまいには尋問する警察官が面白がって、その後のアリバイ説明もすべて落語で再現させられる男を演じ続けます。
落語の部分で噛んだり間違えたりすると、見ていられないであろう難しいネタですが、上手にこなしていきます。
R-1の「R」が落語の略である事を考えると、非常に番組に合ってるネタかもしれません。

ただ、古典芸能にありがちなんですが、技術が先に来てあまり笑えません
「上手だな」が先に来て、素直に笑えなかったです。
もし観客がいたらどうだったんだろう、非常に気になるネタでした。

こうして1人目、2人目と連続して終わりました。
特に審査員にコメントをもらう場面もありません。
審査方法が各ブロック終了後のため、その都度審査員にコメントを求める必要がないのでしょう。
ただ、審査員が1組目2組目のネタをどう感じたのか、どこをどう評価したのか知りたいのは私だけでしょうか。
ネタをテンポよく観られるのは良いんですけどね。

■Aブロック3人目 【SAKURAI】

黒の衣装に身を包み、「どうしても伝えたい事がある」とギターを弾きながらの漫談。
「♪おなか・くび・背中・両足 ・・・お風呂で洗う順番!」
「♪携帯・はさみ・お茶碗・使い捨てカイロ ・・・燃えるゴミとして出せないもの!」
このように最初にフリのお題を出して、「オチはなんだろう?」と客に考えさせ、それを裏切るオチを叫ぶ音ネタ。

ネタのシステムはオーソドックスで非常に笑いやすいネタです。
こういうシンプルなネタは、オチのチョイスセンスやワードセンスが非常に重要ですが、それがちょっと弱いかなという印象。

それでも前の2人よりは面白く感じました。
次の野田クリスタルのネタ次第では決勝あるんじゃないか。

■Aブロック4人目 【マジカルラブリー 野田クリスタル】

野田クリスタルがガチで自作したオリジナルゲームをモニターに出して、プレイしながらツッコミを入れていくネタ。

違法な方法でダウンロードした人気ゲーム「桃鉄」をプレイしようとしますが、起動すると「太ももが鉄のように固い男てつじ」=「ももてつ」という謎のゲームだった事が発覚。
それでもとりあえずやってみよう⇒ムチャクチャじゃん!という流れです。

正直、設定から引き込まれました
Tは「勇者あああ」ファンなので、多少私情が入ってしまってるかもしれませんが。

野田クリスタルは、実際にゲームをプレイしながら、その理不尽な難易度にツッコミを入れていきます。
不思議な事にいつの間にか野田クリスタルを応援している自分がいるんですよね。
いやあ、Tも「ももてつ」やりたいです。

審査員でいえば、陣内さんのネタに近いかもしれないです。
陣内さんのネタほど、ゲーム側が明確なボケをしてはこないですが。
陣内さんは「ゾンビゲームをしていたら、敵のゾンビがいちいち靴を脱いでそろえてから攻撃してくる」みたいな、ありえないボケに対してツッコミを入れるスタイルです。
一方の野田クリスタルのゲームは、「避けられないくらい攻撃してくる」みたいなくそげーにありがちなレベルのボケなんですよね。

そこもいい塩梅で面白かったです。
陣内さんの評価が知りたくなりました。
文句なしに1番面白かったです。

■Aブロック 審査発表

ここで今大会の審査方法の説明。

今大会は「お茶の間d投票」が復活。
視聴者のdボタンによる投票数で1位に3票、2位に2票、3位に1票が入ります。
さらに「Twitter投票」が新設。
お茶の間d投票と同じく、1位に3票、2位に2票、3位に1票が入ります。
そして「審査員票」。
6人の審査員が各3票を、出場者に自由に振り分けられる仕組み。
つまり1組に3票入れてもいいし、3組に1票ずつ入れてもOK!

「お茶の間d投票」の復活と「Twitter投票」の新設によって、視聴者の票が非常に大きな割合を占める事となりました
去年は審査員しか票を持っていなかった事を考えると、これは非常に大きな改革です。
これについては、最終結果が出てから語る事とします。

まずは【お茶の間d投票
1位 野田クリスタル
2位 メルヘン須長
3位 SAKURAI という結果に。

ちなみに野田クリスタルは53%と圧倒的な票を獲得しました。

続いて【Twitter投票
1位 野田クリスタル
2位 守谷日和
3位 SAKURAI という結果に。

個人的にお茶の間d投票とTwitter投票は順位が同じになると思っていました。
しかし、2位がメルヘン須長から守谷日和に変更。
ユーザー層が異なるんでしょうか、非常に興味深かったです。

視聴者投票が終わっての途中経過は、
1位 野田クリスタル 6票
2位 メルヘン須長  2票
2位 守谷日和    2票
2位 SAKURAI 2票
と、野田クリスタルが圧倒的1位。他が同票数で並ぶ結果に。

そして、いよいよ審査員の投票です。

文枝師匠 SAKURAI×2 野田クリスタル
関根勤  野田クリスタル×2 守谷日和
久本雅美 野田クリスタル×2 SAKURAI
陣内智則 野田クリスタル×2 SAKURAI
友近   SAKURAI×2 守谷日和
勝俣州和 野田クリスタル×2 SAKURAI

やっぱり陣内さんは野田クリスタルに2票も入れてますね。
この結果、
1位 野田クリスタル 15票
2位 SAKURAI 9票
3位 守谷日和    4票
4位 メルヘン須長  2票

野田クリスタルが見事Aブロックを勝ち抜きました。
ちなみに去年と同じルール(審査員票のみ)だと仮定しても、

1位 野田クリスタル 9票
2位 SAKURAI 7票
3位 守谷日和    2票
4位 メルヘン須長  0票

と結果は変わりません。
やはり野田クリスタルの圧勝でした。
Tが「勇者あああ」ファンだから野田クリスタルで笑っているのかも、という心配は杞憂に終わりました。

しかし、こういう時になぜ友近さんは野田クリスタルに一票も入れなかったか気になりました。
友近さんだけなんですよね、野田クリスタルに入れてないの。
「あれはネタではない」と考えているのでしょうか。
水を差すようですが、審査員にはそういう細かい評価についてもっと深く言及して欲しいんですよね。

Tがフロアだったら、MCに聞いてもらうけどな」と思いながら観ていました。
メルヘン須長は審査員票が無い訳ですし、そこに対するフィードバックも欲しいですし。

やはり審査員からはプロならではの目線で「ここが良かった」「ここが悪かった」という評価を聞きたいです。
「いやあレベル高いですね!」みたいな大会・番組へのヨイショは寒いだけ。
それはこの大会に限った事ではないんですけど。
審査員はきちんと良い点・悪い点を評価すべきだし、その評価が聞きたくなる人をキャスティングすべきです。
当たり前の事ですが、改めて痛感しました。

続いてはBブロックに続きます。

現役テレビ局員の辛口R-1批評【予選Bブロック】

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