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現役テレビ局員の辛口R-1批評【予選Cブロック】

どうも!マスゴミテレビ局員Tです!
「現役テレビ局員の辛口R-1批評」予選Cブロックを解説します。

(オープニング~予選Aブロックについてはこちら
(予選Bブロックについてはこちら
(ファイナルステージについてはこちら

Cブロックは何といっても「敗者復活戦で誰が上がってくるのか?」が個人的に楽しみでした。
また、審査員としてはAブロック勝者の野田クリスタル、Bブロック勝者のすゑひろがりず南條の「対抗馬にふさわしいか」という目線も加わるので、より一層厳しい戦いになる事が予想されます。
2人とまったく違うタイプ、たとえば漫談・一人コント・フリップ芸あたりが勝ち抜いてくれると、決勝もバリエーションが出て面白そうです。
とか思っていると、はい、ドラマがありましたよ、Cブロック。

それでは激闘のCブロックを見ていきましょう。


■敗者復活の発表

Bブロックの勝者決定後は、すぐさま復活ステージの通過者発表に入りました。
復活ステージで1位通過した場合、「Cブロックの4人目」というネタ順で復活する事ができます。

ちなみに発表されている2位までの順位は、

2位 ウエストランド井口
3位 紺野ぶるま
4位 ZAZY
5位 三浦マイルド

復活したのは・・・

「大谷健太」

「誰?」と思ったアナタ。
後でネタは詳しくレビューしますが、大谷健太はフリップ芸を得意とするピン芸人です。
知名度こそありませんが、この男がCブロックをかき回す事になります。

■Cブロック1人目 【ヒューマン中村】

そして始まった予選最後のCブロック。
1人目はネタ職人のヒューマン中村。

ネタは、自分の部屋でくつろぐ男(ヒューマン中村)に謎の女性の声が聞こえた事から始まるコント。
今大会の一人コントは、相手の声無しで芸人のしゃべりだけで相手が何を言ったか分からせるパターンが多かったです(ほしのやルシファー吉岡)
一方、ヒューマン中村は謎の声を音出しして、それにツッコミを入れるスタイル。
これがまた面白かった。

謎の声の主は妖精のララ。男の精神に直接語り掛けてるらしい。
妖精からの依頼は妖精の国セントニア王国を救って欲しいというもの。
男が夢のような冒険が始まると期待した矢先、妖精から告げられたのは「受信料を払え」というまさかの一言。
なんでも、妖精の国には受信料不払いが起きていて、国家が崩壊の危機らしい。
それを防ぐために、別世界に手あたり次第にメッセージを送り、受信できた人に受信料の支払いを求めているとのこと。

この世界観、大好きです。
ヒューマン中村のトーンもいいんですよね。大げさでなく自然で。

これだけでも面白いんですが、後半のストーリー展開も見事。
妖精は受信料を支払わない場合は、嫌がらせをすると言います。
・男が数字を計算している時に、まったく関係のない数字を頭の中で言いまくる。
・突然、フードコートの呼び出しブザーを頭の中で鳴らす。
この嫌がらせのチョイスがいい!

ネタの運びも抜群でもっと観たいネタだと思いました。
さすがのセンスでした。

■Cブロック2人目 【おいでやす小田】

5年連続決勝に進出している常連、おいでやす小田。
今回は「暴力団組織に入ったばかりの子分に脅しの口調を教える」という設定のフリップ芸でした。
最初の1枚目に書かれていたのは「コラ」。
チンピラがよく使いそうな言葉ですが、「ラ」の読み方にだけ以上に厳しく、巻き舌で激しく読み上げるよう強要する無茶苦茶な教えが始まります。
その後もフリップに書かれたワードに入ってある「ラ行」に対して、根こそぎ全力の巻き舌を披露していきます。

おいでやす小田は大きな声でキレのあるツッコミが魅力なのですが、
無観客が影響しているのでしょうか、勢いはあるんですが途中でしんどく感じてしまいました。
それともヒューマン中村のやわらかいネタの後なので、余計に無理やり笑かしてるように見えてしまったのでしょうか。

とにかくいつものように笑えなかったです。
これでは決勝は無理でしょうね。

■Cブロック3番目 【ワタリ119】

向上委員会のモニター横で人気に火が付いた元消防士のピン芸人、ワタリ119の登場です。
知名度でいうとCブロックの中で断トツかもしれません。
しかし、印象としては「周囲に面白くしてもらうタイプの芸人」。
どんなネタをするんだろうと楽しみにしていたのですが、超期待外れでした。

おいでやす小田をさらに上回る大声で登場したワタリ。
消防士の教えによると「レスキューはスピードが命」らしく、それにちなんで「超高速フリップネタ」をすると宣言。
ネタの終了時間をタイマーで出しながら、フリップを119枚こなすつもりらしい。
しかし、急がないといけないはずなのに、あーだこーだ言いながらなかなかフリップをめくらないワタリ

ここまでは面白かったし、期待はどんどん膨らみました。
RGさんのように、フリップめくるめくるといいつつ、時間がなくなって、最後に1枚だけめくるとしょうもない消防士あるあるが1つだけ書かれている。
みたいなネタかなと勝手に想像していました。

しかし、残り1分45秒を過ぎた所で、唐突にフリップ芸が始まりました。
これがレスキュー大喜利などを早口でまくしたてるだけ。
正直笑う間もなく、大声でまくしたるだけなので不快でした。
面白かったのは「ワタリを探せ」で「いない」を連呼する所くらい。

結果、時間が余って子犬の鳴きまねをして終わるオチも最悪。
なぜ決勝に残ったのかまったくの不明でした。

それなのにコメントを求められた審査員は相変わらず誉める事しかしない
Tが厳しいだけなのでしょうか。
審査員の1人くらい、面白くないと言って欲しい。

■Cブロック4人目 【大谷健太】

予選のトリは復活ステージを勝ち上がってきた大谷健太。
ネタはフリップ芸で、絵を見ながらオリジナルの早口言葉を言うスタイル。

例えば、爆発するバスを観ているパグ(犬)を抱いた老人の絵を見て、
バスガス爆発見てパグ抱く白髪」といったぐあいです。

とにかく1つ1つのネタの完成度が高い。
絵も味があって非常にイイですし、不思議と聞き取れる変なオリジナル早口言葉も面白い。
しかも、途中からネタが巻き戻っていくような見事な構成も脱帽でした。

本当に残念だったのは「無観客」だった事。
これまでで1番、無観客の影響を如実に感じたネタでした。
フリは絵をめくるだけですし、彼は早口言葉(笑わせるワード)しか言いません。
だから他のネタと比べて静寂の間が圧倒的に長いんですよね。

そうなると1つ1つのネタに対するハードルも変に上がってしまいますし、薄いスタッフ笑いが妙に目立ってしまっていました。
あんなに面白いネタなのに。
これを世間の人が評価してくれたらいいなと、祈るように観ていました。

これでCブロックも終了。
Tの見立てでは、ヒューマン中村か大谷健太ですがどうなるでしょう。

■Cブロック 審査発表

まずは【お茶の間d投票】です。
1位 ワタリ119
2位 大谷健太
3位 ヒューマン中村
恐れていたことが起こった気持ちでした。
ワタリ119は40%の支持を得て1位を獲得。
大谷健太は39%で惜しくも2位。
でもこれが世間の声なんですよね・・・

続いて【Twitter投票】です
1位 ワタリ119
2位 大谷健太
3位 ヒューマン中村

お茶の間d投票とまったく同じ順位となりました。
これで視聴者投票の途中経過は、
1位 ワタリ119  6票
2位 大谷健太    4票
3位 ヒューマン中村 2票
4位 おいでやす小田 0票
という結果に。
やはりテレビで活躍している知名度のある芸人は強いのでしょうか。
そういう意味では知名度の低い大谷健太が評価されたのは嬉しいのですが。

そして【審査員投票】です。

文枝師匠 大谷健太×2 おいでやす小田
関根勤  ワタリ119×3
久本雅美 おいでやす小田×2 大谷健太
陣内智則 おいでやす小田×2 大谷健太
友近   おいでやす小田×2 大谷健太
勝俣州和 大谷健太×2 おいでやす小田

この結果、
1位 大谷健太    11票
2位 ワタリ119  9票
3位 おいでやす小田 8票
4位 ヒューマン中村 2票

敗者復活の大谷健太がCブロックを勝ち抜きました。
ちなみに去年と同じルール(審査員票のみ)だと、

1位 おいでやす小田 8票
2位 大谷健太    7票
3位 ワタリ119  3票
4位 ヒューマン中村 0票

なんと視聴者投票で1票も獲得していない「おいでやす小田」が通過している事になっていたのです。
これには正直、普段から懇意にしている芸人だから票を入れたんじゃないの?と怪しんでしまいました。
また、関根さんはワタリ119に3票すべてぶっこんでいます。
それぞれの採点の感覚について、改めてマジな意見が聞きたくなるブロックでした。

個人的にも視聴者投票で9票とったワタリ119をこき下ろした事
そして、絶賛したヒューマン中村が2票で終わった事で、世間とのズレを思い知らされました。

気を取り直して、いよいよファイナルステージです。
(ファイナルステージの辛口批評はこちらから)

(予選Aブロックの辛口批評はこちら
(予選Bブロックの辛口批評はこちら

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