どうも!マスゴミテレビ局員Tです!
今日は「好きな番組を聞かれた時の対処法」を伝授したいと思います。
これテレビ局の面接では避けては通れない頻出問題!
特にまだ受験者の多い、一次面接・二次面接でよく出る質問です。
ところがこれ、みんな間違ってるぞ!!!(マジで)
僕の肌感ではリアルに9割くらいの学生が間違えてる気がしますね。
実際に何度も面接官を経験して、この質問をぶつけたことが何回もあります。
そのたびに「もったいないな」と感じる事が多い今日この頃。
断言します。“あること”を注意するだけで、面接結果は劇的に変わります!
テレビ局への就職・転職を考えている方は、ぜひ読んで欲しいです。
目次
注意して欲しいのは「たった2つ」
「好きな番組」についての対処法ですが、ポイントはたった2つだけ!!
それは・・・
- 余計な忖度は必要ない!
- テレビが好きじゃなくてもいい!
それぞれ詳しく説明させてください。
ポイント①:余計な忖度は必要ない!
面接官:「アナタの好きな番組はなんですか?」
テレビ局の面接で、必ず聞かれるこの質問。
この質問にほとんどの学生たちは「御社の〇〇が好きです」「御社の〇〇が昔からファンです」と答えてきます。
それに対していつも私は「お気遣い有難いですが、本当に自分が好きな番組を教えてください。テレビ番組でなく映画やYOUTUBEでも結構です。別にわたくし共の局の番組である必要はありません。」と聞き返すようにしています。
たいていの学生はフリーズ。ウチの局用に用意してくれたんでしょうね。おべっかでしょうか?忖度?
しかし一部の学生は、自分の本当に好きな他局の番組を熱く語ってくれたり、それでも御社の〇〇のここが好きなんだと反論してきたり・・・
こんな学生に出会うと本当に嬉しくなります。
これは他局の知り合いと話していても同じような状況だそうです。
つまりフジテレビでは「お笑い向上委員会」と言い、TBSでは「水曜日のダウンタウン」と答えているのでしょう。
もしかしたら日本テレビでは「イッテQ」と言い、テレビ朝日では「ポツンと一軒家」と言ってるかもしれませんね(裏番組だぞ)
わたしはそんな人間を絶対に信用しません。
あなたが素直に「面白い」と思うものを教えて
番組を作る上で大切な要素の一つに「自分の中に“面白い”の軸がある」=「面白い・面白くないか判断できる」があります。
テレビ局で実際に働くと、自分の企画やVTRの“ここが面白いんだ”ということを上司にプレゼンしなければなりません。
時には先輩が考えた企画でも「面白くありません」とハッキリ言わなければいけない場面もあります。
それくらいテレビ局とは「自分の中の面白い・面白くない」に向き合わなければいけない職場なのです!
話を面接に戻して、好きな番組を質問するのは・・・
- どんなコンテンツが好きな人間なのか?
- どんな分野を得意としているのか?
- その中でどこを面白がっているのか?
- この人の面白い軸はどこにあるのか?
面接官としては、こういった部分を引き出そうとしているのです。
どうですか?こんな大切な質問なのにおべっかや忖度で終わってしまうのはもったいないと思いませんか?
そもそもテレビ局の人間なんて、自分がやってる番組以外こけろと思ってる性格曲がったヤツが多いので、忖度しても無意味です。
Tはもっと性格悪くて、「自分がやってる番組でも、自分が担当するコーナー以外こけろ」とマジで思ってました(最低だ…)。
ポイント②:テレビが好きじゃなくてもいい!
ある学生のエントリーシートに「休日はYOUTUBE、アマゾンプライム、ネットフリックスを交互観!」と書いてありました。
なのに「好きな番組は御社の〇〇で…」と忖度回答。
すかさずTは「質問の仕方が悪かったです。テレビ以外の番組や動画でもいいので、好きな作品を教えてください」。
するとその学生は恐る恐る、自分の好きなYouTubeチャンネルについて語ってくれました。
最後まで「いいのかな?」という表情と声で…
正直もったいないです!
本当なら自分の好きな動画コンテンツを語る人はイキイキしてるはずなのに、「テレビ番組以外を言ったら怒られるんじゃ…落とされるんじゃ…」という心情がありありと伝わってきました。
テレビ以外が好きでも誰も怒らない!むしろ知りたい!
ハッキリ言います。テレビ業界は今、岐路に立たされていて、安定とはほど遠い状況です。
広告費はネットに抜かれました。5Gが普及すれば電波の優位性も無くなるかもしれません。
そんなテレビ業界に必要なのは、テレビの現状を正確に分析・把握し、どうすればテレビ局は生き残っていけるのかを真剣に模索・挑戦できる人です。
これも一種の忖度かもしれません。本当はテレビ以外が好きでオワコンと認識しているのに、テレビ局の面接だから「テレビが好き」「このテレビ番組が好き」とウソを言ってしまう。
そんな人はハッキリ言えばいいんです。「テレビなんて面白くないと思います!」と。
大切なのは、それをふまえて「じゃあなぜ今テレビなのか?」ということ。
- 「テレビはこんないい所があってまだみんな気づいていません。ここに活路を観ています」
- 「僕はYOUTUBEやネットフリックスのココが面白いと思っています。これはテレビに輸入できます」
- 「僕がテレビを観ないのはこんな理由です。逆にここを改善すれば僕のような若者でもテレビを観ます」
いかがでしょうか?
アイデアはつたなくていいんです。テレビ業界が抱える問題を学生のアイデアだけで改善できる訳がないのです。
ただ面接官はその学生がテレビの現状をどのように認識していて、どれだけ真剣に向き合っているかを知りたいのです。
(あとシンプルに今若者の間で流行ってる動画コンテンツも知りたいです)
テレビの好き嫌い関係なく、テレビの未来や可能性についてしっかり議論できる人と、Tは仕事がしたいですね。
まとめ
- 自分の好きな番組・作品の「ここが面白い!」と熱く語れるようにしておく。局やメディアを気にせず正直に。
- テレビが面白くないならそう言え!それよりも「なぜ今テレビ局を受けるのか?」自分なりの答えを出しておく。
この2点を意識して準備するだけで、「好きな番組」を聞かれてももう怖くありません。
とにかくテレビ局の採用シーンで余計な忖度は本当に必要ありません。
いい年なのにテレビが大好きな親戚のおじさんと話すつもりで、リラックスしてありのままをぶつけて下さい。
おじさんたちは、今の若者がどんなコンテンツに夢中になっているのか、知りたくてワクワクして待ってますよ。
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